ビギナー必見!チェーンオイル比較

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ビギナー必見!チェーンオイル比較

皆さんは自分の自転車のチェーンオイルはどんな基準で選んでいますか?

チェーンオイルを選ぶ上で重要視する要素はたくさんありますが、
耐圧性などの「潤滑性能」、耐水性などの「耐久性」、防汚性などの「クリーン性能」のおおよそこの3つが挙げられるのではないかと思います。

じゃあ、どのチェーンオイルがいいの?となるのですが、
耐圧性や成分による機械的な影響はさすがに一般人の設備レベルでは比較することはできず、結局は感覚に頼ったインプレッションなどが主になってくるのでは無いでしょうか。

そんな中でも少しでも分かりやすく、特に初めてチェーンオイルを選ばれる方の選び方の参考となるよう、今回はチェーンオイルの「粘度」に着目して比較してみました。


オイルの長持ちさや雨での流れにくさ(耐久性)、汚れの集めやすさ(クリーン性能)に影響をする粘度。
粘度が高ければ注油頻度は少なく長持ちし雨にも強いですが、汚れも集め、汚れ自体も落ちにくくなります。
逆に粘度が低ければ汚れは集めにくく汚れたとしても落としやすいのですが、注油頻度が上がり雨で流れやすくなります。

もちろんチェーンオイルの性能はこれだけでなく様々な要素が影響するのですが、選び方の一つの基準になります。

粘度を比べる方法は単純に、
「プラスチックシートに同程度量のオイルを垂らし、傾けてどの程度流れるか比較する」
「コップの水をかけてどのくらいオイルが流れるのか」
と言う内容です。ついでに全部のオイルを指で触り粘度を肌で感じてみました。


今回比較したオイルはこちらです。

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左から順に見ていきますと、


1:アリゲーター HK-LLU01 ドライチェーンルーブ


容器に入っているときは、そのドライの名の通りオイル自体は水っぽく粘度は非常に低い印象。
触ってみるとヌルッとした感覚はあるものの、かなり水っぽい印象です。
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2:アリゲーター HK-LLU02 ウェットチェーンルーブ


「ウェット」と名はついているものの結構水っぽく粘度は低そうな印象。容器を振ってみてもドライほどではないものの「バシャバシャ」という音がします。
触ってみると、少しトロッとした程度の液体であまり抵抗を感じませんでした。
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3:KURE チェーンルブ ドライ


ドライの名の通り水っぽく、振ってみると「バシャバシャ」と音がします。
しかし触ってみると、配合されているナノセラミックス&PTFEの影響なのか、
少しの粘り気とヌルっとした感覚があります。
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4:KURE チェーンルブ セミウェット


今回の実験ではこちらの商品だけ唯一のエアゾール(スプレー)タイプ。
吹き付けてみると薄いグリスの様な見た目ですが、少し時間をおくと液体を垂らしたような状態になります。
触ってみても見た目ほど粘り気はあまり感じずヌルっとした感覚を指先に感じる程度です。
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5:スターブルバイク 「Slick」 オールラウンドタイプ


容器を振るとコポコポ音を立て、粘度の高さを感じます。
指にとってこねてみますが、サラダ油くらいの粘度で液体のとろみはある割に、触った時の抵抗は少ない印象です。
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6:スターブルバイク「Lube」 セラミックプレミアムルーブ


容器を振るとオールラウンドタイプと同じ程にコポコポ音を立て、粘度の高さを感じます。
少し白濁したオイルを指にとってこねてみると、セラミック粒子の影響なのか、オールラウンドライプより滑らかで滑りがいい印象でした。
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7:スターブルバイク「WET10.40」 ウェットタイプ


容器を振るスピードに粘度がついてこず、遅れてコポッっと音が出る程、今回の比較で一番の粘度の高さを感じます。
実際に触ってみてもドロッとした感覚で強めの粘り気を感じました。
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以上、7種類のチェーンオイルです。


まず最初の実験ではプラスチックシートに同じくらいの量オイルを垂らし、
傾けてどの程度流れるかを比較してみました。

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まずは傾けてすぐ、KUREのドライ(3)が大きく流れ出しました。

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しかし時間が経過してもKUREのドライはそれ以上は大きく流れることはなく、アリゲーターのドライ(1)が徐々に流れていきます。

0111写真11.jpg

アリゲーターのドライが先に最下部まで到着

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次にアリゲーターのウェット(2)が最下部まで到着し、これ以上流れる様子が見られないためここで実験は終了。




次の実験では、1滴ずつ垂らしたオイルにコップの水をかけてどのくらいオイルが流れるのか。

0111写真13.jpg

雨を想定して、何回か強さを変えて水を流しました。

その結果が下記の様になったですが、写真が判りにくく申し訳ありません。

0111写真14-1.jpg

アリゲーターのオイルは、ドライの方はどこにあったかわからないくらいほぼ流れてしまっております。
指で触ると、膜を貼っているのはわかりますが、油分があるかな・・・と感じる程度です。
これに対してウェットは、少し流れながらも落ちることはなく残っていました。水と比較すると粘度を感じます。

0111写真15-1.jpg

KUREのオイルは、どちらも見た目では残っています。
ただ、ドライの方については1滴たらした時の様な水っぽさは無く、残った部分を触るとベタッという感覚があります。
セラミックやPTFEの粒子部分でしょうか、成分が貼り付いて残っている様子。
先ほどのシートの上で流す実験で、最初の流れる勢いが良く、途中で止まってしまった点はこの辺りに影響しているかもしれません。

セミウェットの方は、あまり流れることはなく残っております。
ただ、指で触った見るとあまりべたつかず、これで流れないのかと感じるほど、
水と比較してヌルヌルする程度の水っぽい手触りでした。

0111写真16.jpg

スターブルバイクのオイルは、どれも垂らした1滴がしっかりと残っています。

触ってみると、どれもドロッと粘り気を感じます。
この3種は前の2メーカーのオイルより、水で流されていない印象を受けました。

特にウェットタイプは垂らした場所からほとんど液が広がっておらず、強い粘度を感じました。


これで今回の2つの実験は終了です。

今回試した実験から私がこの7つのオイルをお勧めするのであれば、
下記の様な要望を持たれる方にそれぞれ分類しておすすめいたします。
(下に行くほど粘度は高くなっていきます)

【とにかくクリーンなオイルが欲しい。注油頻度は高くてもいいからとにかく汚したくない、汚れたくない。】

1:アリゲーター HK-LLU01 ドライチェーンルーブ
 
【できるだけクリーンなオイルが欲しい、でもある程度耐久性は欲しい。】

2:アリゲーター HK-LLU02 ウェットチェーンルーブ
3:KURE チェーンルブ ドライ

【耐久性や耐水性は優先順位が高いけれど、あまり汚れは集めたくない。】

4:KURE チェーンルブ セミウェット
6:スターブルバイク「Lube」 セラミックプレミアムルーブ
5:スターブルバイク 「Slick」 オールラウンドタイプ

【雨の中も走るしとにかく落ちにくい耐久性の高いものがいい。汚れたら掃除すればいい。】

7:スターブルバイク「WET10.40」 ウェットタイプ

この様な感じでしょうか。

私が通勤やトレーニングなどの普段使いで使用するチェーンオイルを選ぶ際は
「汚れを集めにくいもの」「ある程度の耐久性」の2点を優先順位高めに考えておりますが、
今回の結果からだと、アリゲーターのウェットとKUREのドライが私に合いそうですね。

もちろん、比較や選択の基準はこれだけではなく成分による潤滑性能・圧力を加えた状況でも潤滑する耐圧性など、色々な条件を加えるとチェーンオイルの選択は無数に広がっていきます。

「初めてだけどどんなオイルを選んだらいいかわからない」なんて人は、
よかったら今回の結果を参考にして、自分の求めるチェーンオイルを選んでみてください。


(Text:Yaromai)


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