【装備紹介】冬のロングライド 人間編

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【装備紹介】冬のロングライド 人間編

こんにちは。パーツ担当スタッフです。

前回の【装備紹介】冬のロングライド 自転車編 に続き、人間編すなわち着用ウェア
普段着での防寒対策というとジャケットやコートなどの「上着」が思い浮かびますが、自転車においては、私は「ベースレイヤー(下着)」の加減を重視しています。
そのような、とくに重視している点3つに絞ってご紹介いたします。





冬のロングライド
と題した道のり。
距離、約550kmを西から東へおよそ三日間の日程。

箱根越えでは零下になりましたが、
フロントバッグやサイドバッグ、大きなバックパックのツーリング車
ハイテクジャージでぴちっとビシっと決めたロードバイク
ママチャリの走る学生さんらしい3人組など様々な自転車乗りとすれ違いました。

冬のロングライドを敢行するための格好というのは、おそらく正解がズバリあるわけではなく
自転車の種類や走る速度、荷物の量などによっても選択肢があると思います。

私の場合は、長距離を走るときは
【1.薄手のベースレイヤーにレイヤリング】
をしています。
これが1つ目のポイントです。

大阪出発時の気温は約7℃。で、夜に名古屋に到着したときは-1℃でした。
駐車中の車の窓ガラスが徐々に白くなっていく中、名古屋市内で宿をとりました。

二日目は名古屋始発の新幹線で静岡まで輪行してから出発したのですが、
三島からでは15℃、箱根から小田原方面への下りでは-4℃の地点がありました。

静岡から富士山を眺めながらの東海道ではジャージのフロントジッパーを開けていたほど。
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そして箱根の下り。路肩には雪、路面は凍結。
駅伝の旗がひらめいていました。
寒すぎて足を着いて停車するのはかえって危ないと感じ、街までは走り抜けました。


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この温度差を乗り越えるための備えがちょっと薄手のインナーです。

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パールイズミ アタカルアンダー 想定気温:10度 アンダーシャツ (完売)
パールイズミ ハンディタイツ パッドなし 想定気温:10度 (完売)

現在は
[16w] 178 ウォームフィットドライアンダーシェル カラー:ブラック 想定気温:10度

[16w] 993 ハンディタイツ 重ね着が可能なパッド無しタイプ 想定気温:10度

袖がちょっと短いので、自転車の長袖ジャージのシュッとした袖口との相性がよいです。
この上に、さらに重ね着をして全体で0℃でも耐えられるようにするのですが
0℃近い気温の中も走るのに、なぜ想定気温10℃のアンダー!?と思われるかもしれません。

日帰りのときには、もう少し厚手のものを着用することもありますが、
二日以上で長時間長距離の場合には、このちょっと薄いがちょうど良く感じられます。

なぜかというと・・・・・・

・汗の乾きがよく、夜に洗濯すれば朝までに乾く。
  →着替えを減らすことができる

・日中に10℃を超える場合にも対応できる。
  →視界が良い日中に快適に走ることができる

・冬用のジャージやジャケットは厚みがあって体温調整のために脱ぐと荷物になるが、アンダーは小さく畳むことができる。
  →バッグの容量を小さくできる

・重ね着をすることで、年間を通して着用できる期間が長い。
・比較的薄手なので日常でもインナーとして使用できる。
  →お財布に優しい

この上にウィンドストッパーなどの防風性透湿性を兼ね備えたジャージやジャケットを組み合わせれば0℃から10℃の気温差でもジッパーの上げ下げ程度で対応することができます。

ハンディタイツは、二日以上タイツを履き続けるということは避けたいという抵抗感と、ウィンタータイツは乾きにくさと日中に脱いで調整することが煩わしいという面倒くささを同時に解決するものです。
秋には夏用レーパンの上に重ねて履くことができ、冬は防風素材の七分丈パンツを重ねてレイヤリングすることで10℃以上でも0℃以下でもO.K.なのです。

人によってはペダリングのしにくさを感じるかもしれませんが、私は蒸れにくさや脱ぎ履きで体温調整できる快適さの方がありがたく感じています。


下の画像は3年前の1月に大阪から名古屋まで走ったときのもの。
名古屋駅で待ち合わせをしていた友人に撮ってもらいました。

ロードバイクのビシっとしたぴっちりウェアではなく、少しゆったりめの服装です。
上着は半袖インナー+長袖インナー+長袖ジャージ+量販店で買ったウィンドブレーカー
大阪-名古屋間の移動では気温差が10℃以上にまでなることはなかなかないので、ウィンドブレーカーは脱がない前提です。

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こちらが今回の行程のときのウェア。
上着は半袖インナー+長袖インナー+ウィンドストッパー採用のジャージ+薄手のウィンドブレーカー
昔より顔が丸くなっています。不思議ですね。

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三島あたりで暖かくなるのが分かっていたので、ジャージを0℃から10℃前後までの対応温度幅の広いハイテクなものにして
寒さに負けそうなときにウィンドブレーカーを重ねました。

こんな感じです。
10℃以上のとき・・・・・・半袖インナー+長袖ジャージ
               
(長袖インナーとウィンドブレーカーはバックポケット)
5℃前後のとき・・・・・・半袖インナー+長袖インナー+長袖ジャージ
               
(ウィンドブレーカーはバックポケット)
0℃前後のとき・・・・・・半袖インナー+長袖インナー+長袖ジャージ+ウィンドブレーカー

このジャージ自体も秋から冬、春と使えるので、一年を通して出番が多いお気に入りの一枚。
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エチェオンド LODI(ロディ)  ウインドストッパー採用 ソフトシェルジャケット(完売)
少々お高いのですが、撥水・防風・透湿性の高い表生地に、保温性の高い裏地が組み合わせられたハイテクウェア。
汗をかくと、蒸散させるときに熱を逃がすというThermoliteが優秀です。

その他のソフトシェルジャケット

10℃前後でも5℃前後でも、峠へ行くと登りでは汗とともに熱の逃げていくのに下りでは寒さからバッチリ守ってくれます。
大げさに言うと、まるで着るエアコンのよう。
登山ではウィンドストッパー素材のものは重量と機能の折り合いが今ひとつに思えて使ったことがなかったのですが、
向かい風を受け続ける中で汗もかく冬の自転車とはすこぶる相性が良いと思います。

こんなところもウィンドストッパー。
ヘルメットのベンチレーションから吹き込む風を防ぎつつも、頭が蒸れて痒くならないので、こちらも長時間の走行にはおすすめ。
夏用のものと変わらない厚みで、防寒具としてはかなり小さくなります。

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エチェオンド KAPELU WS(カペルウインドストッパー)キャップ フリーサイズ(完売)

その他
ウインドブレーク アンダーヘルメットキャップ 防風素材 フリーサイズ 想定気温:マイナス5?5度
エクストリームウインターキャップ 防風素材 視界を確保しやすいツバ付き フリー 想定気温:マイナス5?5度
ウィンターウォームキャップ ヘルメットアンダー フリーサイズ
[16w] 489 ウォームキャップ
Diamond cut Merino Woll Euro Cap(ダイアモンドカットメリノウールユーロキャップ) サイズ:フリー



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ウインドブレーカーとキャップ、イヤーウォーマー(完売)は不要なときは畳んでバックポケットへ。

その他のイヤーウォーマー


走るときに脱ぎ着するものは、七分丈パンツを除いてすべて長袖ジャージのバックポケットに収まります。
これは、私にとって長距離を快適に走る上でとても大切なことです。


二つ目のポイントです。

【2.バッグはなるべく小さく】
二年くらい前に大阪から東京まで走ったときは、バッグの重みで肩が凝ってしまい、脚の疲れはペダルの漕ぎ方で回復したり痛みを和らげたりできるのですが
姿勢が固まりがちな上半身は凝ってしまうと辛くて仕方ありませんでした。

そのような経験から、背負うものはなるべく小さくできるよう心掛けています。

背負っているバックパックの中身はこれくらいです。
グリーンのスタッフバッグには三日分の着替え(半袖インナー、パンツ、靴下)と上下ゴアテックスの雨具。
クリアの中身が見えるケースには歯ブラシや補給食(緊急用)、速乾タオル、スマートフォンの充電器や予備ライト。
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予備チューブと携帯工具はサドルバッグへ。
ボトルと輪行袋はボトルケージへ。
すると、バックパックはこのサイズで収まります。容量は10L。
上記の小分けしたバッグのほかに、携帯ポンプが入っています。
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そして最後のポイント
三つ目です。
それはグローブ。

いつも2日目くらいで、日帰りのときには感じないような疲れを訴えるところがあります。
それは指。
シフトの操作やブレーキはたいしたことのない動きですが、三日も続けていると、握力はだいぶ低下します。

【3.フィット感と指の動かしやすさを重視したグローブを選ぶ】
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OGKのKG-11Wウィンターグローブです。(現行モデルはこちら

もっと防寒性の高い分厚いものを愛用していたときもありますが、とにかく手が疲れては、そこからはもう苦痛になってしまいます。
私の手が曰く、冬に三日以上のロングライドでレバーを操作し続けられるのはOGKだけです。


それから、着るもの以外にも補給を怠ると体温が上がらなくなるなど冬ならではの危険性もありますので休憩も小まめにとり、走行中は目に入る数字の暗算や素数を数えたりして、判断力を自己診断するようにしています。

私の場合、車も自転車も歌を口ずさみだすと「うっかり」の予兆なので早めに休憩をとるようにしています。
みなさんも長距離長時間を走るときは、自分の集中力や判断力の低下のサインを見つけてみてください。


3日間で500km以上というと仰々しい装備が必要そうに思われるかもしれませんが都市間ツーリングはこれくらいの軽装で楽しむことができます。
無理を感じたら、輪行をしましょう。

次回は【輪行編】です。

(2016年10月31日 更新)

text:aomushi


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