大阪-東京を自転車で。【道行き編】

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大阪-東京を自転車で。【道行き編】

 

昨日の連休、帰省がてら大阪から東京間を自転車で走りました。

前回の装備編に引き続き、道行き編をお送りします。


 

 

さて、道のりです。

私の一日あたりの走行可能な距離がおよそ200kmなので

大阪・・・名古屋
名古屋・・・-静岡
静岡・・・東京

で区切りました。

4日目は予備日で、実家のある茨城まで行ければいいなというプラン。


ちなみに、スタッフ森山が昨年の8月にロードバイクを使用して
2日目で横浜入りする日程で3日間大阪-東京を走破しています。
興味のある方はこちらをどうぞ。

 

ルートは主に一号線です。
一号線を自転車で走る不安は一つ。

自動車専用道(バイパス)はどう回避するか

地図上の回り道がすべて自転車で走りやすいとは限らないし、
行ってみないとわからないところもあるので
そうした場面に出くわしたら一号線へ合流しそうな走りやすい雰囲気の道を選んで進みます。

鈴鹿峠や小夜の中山峠、箱根峠など一部の区間を除けば
コンビニや飲食店は数多くありますので補給に困ることはないと思います。

一日のゴールに設定した都市部には宿泊施設があります。
翌朝に疲れがとれなければ、輪行してリタイアもできます。

普段乗っている自転車といつもと同じような格好で出発。

怖いのは疲労によって誤まった判断をしてしまうこと。
普段のペースよりも控えめに走り、判断力が鈍っていないかを気にして走りました。

 

 

【大阪-名古屋】

出発は大阪府摂津市。
まず淀川のサイクリングロードを使って京都へ向かいます。

初日快晴。

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淀川のサイクリングロードは車停めが多いことを除けば快適そのもの。

あ、飛行船だ!

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すごい遠くに見えるのを、ずーっと追いかけるようにして走ります。

こんなんで到着するのかというくらいの、かなーりゆるい気持ちでサイクリング。

ただし復路はなくて、そのまま京都、三重とずんずんと進んでいきます。


東寺の前を通り過ぎたくらいに
ハンドル上のスマートフォンに一通のメールが入りました。

内容は地元から「おみやげ」を所望するもの。

然花抄院というお店。梅田の大丸にあるらしい。

「残念ですが今回は自転車で帰省しますので梅田には寄りません」と返事をしようかと思ったところで

ふと気付いた。これって京都のお店ではなかろうかしら。

スマートフォンでGoogle検索をいたしましたところ、本店が室町通りにあることがわかり、
それならば15分くらいの寄り道だろうということでいざ京都市街。
こんなとき、碁盤目の道がとても走りやすいです。

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迷わず目的地について「虹の花菓等」購入。

持っていくと台無しにしてしまいそうだから、おみやげはどこかの郵便局から送ってしまうことにします。
 

五条通で鴨川を越えると少しのあいだ東海道新幹線の高架を右手に並走します。
徐々に登りが始まると、一号線は新幹線からそれて追分の方へ。

おそらくここが初日の難所と思って良いと思います。足にくる登りが続きます。
今年の1月にロードバイクで越えたときは、序盤のこの登りを早く抜け出したくて足を攣りました。
シングルスピードでは脚の力ではぐいぐいとは登れないので
リズミカルに立ち漕ぎで、上半身の力で登っていきます。


大津を越え、一号線を走っていくと次は鈴鹿峠。
峠の前に土山の道の駅がありまして、抹茶団子がおいしいです。

 

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鈴鹿トンネル、1月のときの写真。
東海道の難所の一つですが、このトンネルがあるので難なく通り抜けられます。

あっけないけれど大阪-名古屋の厄介なところはこれで終わり。

あとは距離を移動するのみ。

鈴鹿を越えると走りやすい下りが続きます。
たいへん気持ちよく、一気に距離を詰めることができます。

四日市は23号線を選ぶ人が多いようです。
前回、そのようにしたので今回は一号線をそのまま市街へ。

23号線を選ぶ場合は塩浜の方から行くのが良いと思います。
四日市コンビナート、聳え立つ紅白の高煙突群は
他ではなかなか見ることのない風景だと思います。

一日で名古屋までの道行きであれば
ナガシマスパーランドや尾張温泉などでリフレッシュできるのですが
日も落ちてきたので外灯の光溢れる名古屋市内へ。


名古屋の友人と夕飯と思っていたのですが
仕事がたいへん忙しいらしくて会うこと適わず。
前回来たときに忘れていったワイヤー錠を返してもらうつもりだったのですが……

1日目終了。

 

【名古屋-静岡】

二日目、私にとっては未知なる名古屋-静岡間。

前半は愛知県の横長さを味わう旅路でもあります。
後半は浜松から静岡へ。
メインイベントは小夜の中山峠です。

スタート後、同じように一号線を走るロードバイクやツーリング車、
折り畳み自転車とジュニア車の親子連れの方々などの姿が増えてきました。

あの人たちはどこから来てどこまで行くのだろうかしら。
向かい風の中、空模様は曇りがち。
そして、シングルギア。我慢の一路。

あと少し、あと少しという距離なのに、もどかしくなかなか進まない。
鬼漕ぎしてぐいぐいと進んでしまいたいところですが、明日のために消耗はなるべく避けたい。

そこへパニアバッグフル装備のMTBで颯爽と現れた優しいお兄さんが
話しかけてきてくれまして、彼の目的地の湖西まで前を引いてくれるという……

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助かります! お兄さん!

信号待ちのたびにあれこれ話していると、同郷の方でした。
愛知県の路上で自転車で会うとは……。
そしてあっという間に静岡。

 

遠州灘を眺めつつ、残りの道のりのことを考えます。

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写真下に写っているのは被っていったヘルメット、バーン WATTS(ワッツ)

 

湖西まで引いてくれたお兄さんに聞いて知ったのですが予報が変わり、明日の静岡は雨らしい。
箱根越えへの不安が募ります。

小夜の中山峠は茶畑や島田市街など見ごたえがあるので、本当のところ日のあるうちに越えたいところ。

明日は雨なんだから静岡ゴールでいいじゃないか。
という選択肢も思い浮かべますが、今回の目的は、可能ならば茨城。せめて東京。

考えたあげく、時間いっぱい使って中山峠を越えて静岡へ向かうことにしました。

この中山峠、バイパスがあるので自転車は横の県道を走ることになります。
県道は道幅が広いうえに車の交通量が少なく、舗装も綺麗で走りやすいという。
いずれにしても中山峠で力尽きて下りに入るよりは、
AKSLENのライトの光量でもって地道に進むほうが良さそうだ……と。

太平洋の波打ち際でそんなことを決めて、出発。

浜松からは一号線はバイパスが増えてきます。

いわゆる東海道を選び、掛川、島田とパスしていくべきところですがなかなかうまくいかない。

 

自転車で走るには別の気力が要る一号線。

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歩道橋を渡ったり。

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突然に道が途絶えたり。

スマートフォンを頼りにしてなんとか中山峠へ。

旧東海道ではなく、日坂バイパスの一本隣の県道でいきます。

バイパスの方は行きかうたくさんのトラックや乗用車の明かりが見えるのですが
こちらの道は外灯が途切れ途切れ。
アクスレンのHL-90でなければ引き返したであろう真っ暗闇。

充電式のタイプには明るさは若干劣りますが、
電池が切れても交換の容易な単三電池というのが心強い。

夜泣き石におびえつつ登り終えると
前日に箱根を越えてきたという頂上で二人組みのサイクリストが!

「下るとすぐ街ですよ」ということなので気を取り直して島田市街へ。

つづら折れの道を下り、すぐコンビニがあったので補給を取りまして
静岡の手前にある宇津ノ谷峠を迎えます。

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道の駅宇津ノ谷峠岡部登りを過ぎて、坂下地蔵堂の歩道橋から撮影。

トンネルが2本あります。間違っても歩道のないトンネルへ入ってしまうことのないようにしましょう

宇津ノ谷峠はトンネルでさくっと抜けることができ、静岡市はすぐそこです。

ビジネスホテルで湯船に浸かって2日目終了。


 

 

【静岡-東京】

充実感や達成感という気分的なものは、なんだか形がないものです。
やってみたいとか、やった! とかそういう気分はコロコロと変わってしまってずっと持っていられるものではないです。

でも自分の足で距離を進んだ事実は変わりません。

3日目、目覚めたときはとても自転車に乗る気にはなれない疲労感でしたが、そこは確かに静岡。

漕いでればいつか着くであろうということでサドルに跨りました。

「おみやげばかり届いてご本人様はいつお帰りになるのでしょうか」という母からの問合せがあり

本人はもう少し先ですが、おみやげは送ります。

 

お茶だ! お茶を買わなければ!

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清水駅近くで八十八夜新茶を買ってすぐに清水郵便局から実家へ発送

 

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ふとしたことで道に迷います。ぽろりのことなのかなと思ったけれど、それはにこにこぷん

 

 

疲れが溜まっている上に、雨でペースが上がりません。のんびり行けるとこまで行くことにします。 

3年前に走ったときの記憶を頼りに富士由比バイパス沿いを寺尾で396号に入り富士方面へ

雨なのでスマートフォンはバックパックへ避難。

少々アップダウンがあります。由比の桜えび茶屋などを見送りつつ東海道を東へこぎこぎ。

 

やがて駿河湾の防風林が右手に現れまして、そこを過ぎれば沼津です

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木々の向こう側は駿河湾

 

途中、レインウェアをフル装備していたり、あるいは軽装でスーパーの袋をバックパックに被せたサイクリストやとすれ違いました。

私の日常的な雨の日通勤はウインドブレーカー程度と仕事が終わった頃には乾くような速乾性のウェアの組み合わせなので、
濡れながら走ることに慣れています。

そこで、冷静にスマートフォンでコインランドリーをあらかじめ調べておいてそこで着替えることにしました。

(わざわざ雨の中を走るのは賢い判断ではなかったのですけれども)

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幸い、靴の洗濯乾燥機があり、全身身につけていたものは合計600円でリフレッシュできました。

ただ、踵の皮が雨でふやけて剥けてしまっていて少々痛い。

スマートフォン曰く最新の天気予報を確認すると、もう一時間ばかりで雨が止むということなので休憩。

  
さて、メインイベントです。

箱根の道の駅は午後5時まで。
雨のあとは深い霧が出るので、
日が暮れてから自転車で越えることは絶対に避けなければなりません。

いそいそと出発。
案の定、霧で視界が悪いのですが越えてしまえばすぐ東京です。

ようし、登るぞと意気込んでいられたのほんの30分ばかり。

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足りないものは、ギアなのか余力なのか気力なのか計画性なのか。

おそらく何も足りていないのですが、目的は進むことです。歩きました。

歩いていればいつか着くということを信じる以外に成すすべなし。 

 

箱根のあとは小田原です。

旧東海道で神奈川を横断し、そして東京へと向かうわけですが
ここまでの道のりを考えれば快適そのもの。

ひた走り、朝が来るまでに東京へ。

 

【4日目 東京-リタイア】

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翌朝の東京。

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前日の雨か、はたまたシングルスピードだからか、単純に関節や皮膚の耐久力不足か。

中途半端になってしまったなあと悔やみつつも、ペダルを漕ぐことができなくてリタイア。

皇居の芝生でお昼寝をして電車に乗りました。 

 

 

 

さて、最後に前回紹介していなかったお気に入りアイテムをひとつ。

 

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リンプロジェクト 2024 サンシェードパーカー

 

風通しが涼しく、日除けにもなる木綿の上着。

軽くて伸縮性も良く、着心地の優しいパーカーです。

朝昼晩・晴れに雨と着っぱなしでしたが、夜に洗って干せる乾きやすさが良かったです。

洗って絞って干せることが分かっていたのでアウターはこれ一着だけで行きました。

 

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以上、旅というよりはただ3日間自転車を漕いでいただけという道のりでしたが

自転車での都市間移動の参考になりましたら幸いです。

 

 text:スタッフ青山


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