aと「ケセラセラ」

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sato200908-1.jpgイタリア語はアクセント記号を多用する言語で、アクセント記号なしでは成り立たない重要な単語が多数あります。

アクセントはイタリア語でアッチェント accento と言います。

たとえばyes「はい」は  です。 イエスといえば「イエス・キリスト」はGesù Cristo (ジェズー・クリスト)  「もっと、プラス」は più です。

ちなみに「マイナス」は meno です。

 
前にもお話した音節(シラブル)でいうと、アクセントが最後の音節にくる場合はその母音にアクセント記号が付きます。01-02.jpg
 
たとえば perché「なぜ、なぜならば」 città「都市」 qualità「品質」 utilità「有用性」など。
 
「ペル」は別として、「チッ」「クアリ」「ウティリ」はtyに代えると英語になります。city quality utility「シティー」「クオリティー」「ユーティリティー」という具合。
こういう単語は結構あります。ひとつのパターンですね。
 
アクセント記号は英語では使われないので視覚的にヨーロッパっぽくなりますよね。
そんな目新しさや洒落っ気をねらってか、デザイン的にロゴタイプでよく使われるようです。
あさひオリジナルグッズのロゴ 「á」 もそうですね。
ジャージや輪行バッグについています。アクセントで元気な感じがしますrinkou6-5[1].jpg
さてイタリア語のようにアクセント記号を使用する言語において、アクセントの表記はとても重要な意味を持ちます。
とにかくアクセント記号の有無でまったく違う言葉になってしまうのですから。
 
以前お話した e 「and」 とè 「is」 もそうですがte 「君を、君に」 と 「お茶」 、se 「もし」 と「自分」 など、他にmetà 「半分」 (メ) と meta 「目的地」 (メータ) という例もあります。
 
à è ì ò ù などで表されたアクセントは「開口音」といいます。
これに対して「閉口音」という発音は  é í  ó úというようにアクセントの向きを逆にします。
「閉口音」 é í ó úの表記は辞書などで発音の説明には使われるものの日常の使用には個人差があり、とくにáはイタリア語では使われません。
実際óは稀に使われますが日常的に必ず使われるのは perché éだけです。
 
italiano「イタリア人、イタリア語」、 amore「愛」、gelato「アイスクリーム」、Natale「クリスマス」などは最後から2番目の音節にアクセントがくる単語ですが「イタリアーノ」「アモーレ」「ジエラート」「ナターレ」といかにもイタリア語っぽいですよね。
それもそのはずイタリア語ではこのイントネーションが多数派で一般的なのだそうです。
なお、この場合アクセント記号はつきません。
 
頭にアクセントがくる単語もアクセント記号がつきません。
rapido「速い」 tavora「テーブル」などです。アクセントのある音節を「?」で表すと、それぞれ「ラーピド」「ターヴォラ」となります。
 
アクセントが後ろから2番目の音節に来るのか語頭に来るのかを区別するには記号がないので感覚的な慣れが必要になってきます。
 
ところで日本語の場合、普通に話すとアクセントが最後にあるように聞こえる事が多いようです。
 
karateと書くとイタリアの自然なアクセントだと「カラーテ」になりやすいのですが、日本人が「空手」と言っているのを聞くとkaratèに聞こえるのでイタリア人にしてみると「どう言うのが正しいの?」ということになります。
 
ときどき「ケセラセラ」と耳にします。
パナレーサーとあさひのコラボモデルのロードタイヤの名前にも使われていますが、この que sera seraはもともと英語の歌の中のスペイン語風なフレーズでして、意味の解釈としては
 
「なるようになるさ」なら              Lo que será, será.
「何が起こるだろう?」なら   ¿ Qué será ?  ¿ Qué será ?01-04.jpg
 
という具合に何通りか考えられるそうです。
いずれにしてもスペイン語としての意味をもたせるためにはアクセント記号が必要なのですね。
英語の will be である será はイタリア語の sarà にあたりますが、よくみるとアクセントの向きが逆になっています。
そう、スペイン語ではáの字を使うのですね。
 
最後にもうひとつアクセント記号を使った言葉、「こんなふうに、そんなふうに」という意味のcosì を使って、あの名セリフをイタリア語で。
 

“Va bene così.” 「これでいいのだ。」

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text:スタッフ佐藤


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