外国語をカタカナで書くのって・・・

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sato200908-1.jpg外国語を正確にカタカナで書くのは不可能なことで、

仕方がないので聞こえた通りに表記していますよね。


catは 「キャット」 ですが、このカタカナをローマ字(アルファベット)にしてみると 「kyatto」。

girlなどは仮に 「r」 と 「l」 を 「」 と読んだとしたら 「ギルル」 になってしまいます。


(でも実際 「ギルル」 は極端ですが 「グルル」 と発音したほうが 「ガール」 より英語のgirlに近いかもしれません。)いずれにしろ 「ga-ru」 ではないですよね。

 

なぜこういう事が起こるのかというと日本語にはひとつの子音を表記する字が無いからですね。

「r」 は存在せず 「ル」 つまり 「ru」 しかないですよね。

 

この 「ru」 のように母音を基本に、母音単独、あるいは一つか複数の子音を伴って構成された音の区切りをシラブル(音節)といいます。一つの音の区切りに必ず 「a」 「i」 「u」 「e」 「o」 が入っている状態ですね。英語syllable(シラブル)はこの基本の母音(主節母音)を表します。イタリア語では sillaba(シッラバ) です。

 

この内 「ru」 や 「kya」 のように母音で終わる音節を開音節(オープンシラブル

「est」 や 「irl」 のように子音で終わるものを閉音節(クローズドシラブル)といいます。

(正直なところ閉音節(クローズドシラブル)というものは知りませんでした、シラブルとは全てここでいうオープンシラブルだと思っていました)

 

日本語の50音も 「ん」 を除いてオープンシラブルです。

イタリア語も、基本的に使われる単語はオープンシラブルです。ローマ字ですね。

だからイタリア語は英語に比べてカタカナで書きやすい言葉が多いんですね。

Milano も Roma も このかたちですし、catのイタリア語 gatto もローマ字で書けますよね。


イタリア人は本当にローマ字読みをする人々でして、10年前の話ですがジーンズの 「Levi’s」 を 「レヴィス」 という人がたくさんいました。

 

そんな訳で最もカタカナで書きやすいと思われるイタリア語ですが、やはり日本語とイタリア語には大きな違いがあります。

 

まず日本語には 「r」 と 「l」 の発音の区別がないということ。したがって当然のことながらそれぞれを表す文字がないということですね。

 

次に同じ母音でもイタリア人の発音は強くはっきりしているということ。特に語尾の母音です。たとえば日本語を学ぶイタリア人に 「○○です」 と言ってもらうと 「desu」 の最後の 「u」 をとても強く発音するので 「○○ですうー」 と聞こえます。

「desu」 「masu」 と書きながら日本人の発音はむしろ 「des」 「mas」 に近いようです。逆に子音 「d」 に関していえば日本人はカタカナの強い 「ド」 で発音する傾向にあります。わたしもよく Andrea という名前を 「Andorea」と 呼んで 「違う!違う!」 と直されました。

そんな訳で 「bichikuretta」 と発音してもちゃんと bicicletta(イタリア語で自転車の意味) に聞こえるのかもしれません。ミラノにオペラで有名な 「スカラ座」 がありますが 「スカラsukara」 も 「scala」 に聞こえます。

ちなみに 「scala」 は 「階段、はしご」 の意味です。

自転車競技で 「scalatore」(あえてカタカナで表現するなら、”スカラトーレ”) といえば 「ヒルクライマー」 になります。

 

ヒルクライマー 高千穂遥 著

 

そしてイタリア語と日本語の大きな違いと言えるのが 「単語における自然なアクセントの位置」 です。

 あるとき訊ねられたことがあります。Karateは 「カラーテ」 か?それとも 「カラテー」 か?


次回はこの話をさせていただこうとおもいます。

 

 

text スタッフ佐藤

 
 

 


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text スタッフ佐藤

 


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