100周年のジロ。マリアローザのデザインはDolce「エ」Gabbana

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sato20100204-3.jpg「エ」と発音するee。どちらも1文字ながら意味を持つイタリア語で、しかも頻繁に使われます。


厳密にはeは「閉じたエ」、アクセント表記のあるeは「開いたエ」なのですが、正直なところ私には違いが聞き取れません。

イタリア語では、このeのようなアクセント表記がよく使われるのも大きな特徴ですね。これについてはまた別の機会に、ということにします。

 

さてアクセントのないeですがラテン語etから派生した語で英語のandの意味になります。「と」ですね。同じ意味の記号&(アンパサンド)もetから生まれたようで、イタリアでは商業用語として多用されるので「商用のe」と呼ばれ、これも「エ」と発音されます。

 

だから「DolceGabbana」(100周年のジロ・デ・イタリアのマリアローザのデザインも手がけたイタリアの2人組デザイナー)もDolce「エ」Gabbanaと呼ばれます。Biemmeのロードチームのジャージ(終了)にあるAcquaSapone AmoreVitaも、それぞれAcqua「エ」SaponeAmore「エ」Vitaですね。

 

eは英語のisにあたります。「ライフ イズ ビューティフル」という映画がありましたが、原題は"La vita e bella" でしたね。イタリア語のbe動詞essere(エッセレ)という語の三人称単数の形です。

 

essereは英語のto bebeingという意味にもなる語ですが、

これが人称にあわせて変化します。

 

たとえば形容詞bello(美しい)の変化と同時に確認してみます。

 

人称          essereの変化    形容詞belloの変化 

                                       男性  女性

私            Io            sono                   bello  bella

君            tu                           sei                    bello  bella

彼、彼女        egli ella(文語)         e                     bello  bella   

私たち         noi                      siamo                  belli  belle

君たち         voi                       siete                   belli  belle

彼ら、彼女ら       essi,  esse                 sono                   belli  belle

 

 

と、なります。

 

このようにbe動詞essere変化と形容詞の変化の組み合わせだけで人称が判りますので、通常これらの人称代名詞は省略されます。

たとえば  "Sei bella"  とbe動詞と形容詞だけで 「君(女性)は美しい。」という意味になりますので普通はこれで済ませます。 "Tu sei bella." と主語も入れることもありますが、この場合はあえて強調したような文になります。

 

 "E bella."で「彼女は美しい。」 "E bello."は「彼は美しい。」です。ただし三人称は事物の場合もあるので女性名詞のたとえば「自転車」biciclettaなども"E bella."でしょうし、男性名詞の「樹木」albero"E bello."もあるでしょう。これらの場合は文脈から判断されます。

 

同様に三人称ですが複数の"Sono belli."は「彼らは美しい。」(男女混合の場合もbelli)ですが、やはり「(たとえば木々が)美しい。」という事物の場合も考えられます。

 

でも"Sono bello."なら明らかに「私(男性)は美しい。」あるいは「オレっていけてる。」というような意味しかありません。(例文とはいえSono bello.にはちょっとヒキますが...。)

 

ついでに「美男子」「イケメン」はbell'uomoと言います。「美女」はbella donnaです。

 

日常会話ではTu sei   Io sono  Voi sieteと言うことはありますが、彼Egli eや彼らEssi sonoなどはほとんど使われないようです。"E lui."  "Sono loro." のように「彼」にはlui、「彼女」には lei、「彼ら」には loroを使うのが一般的です。

 

ところで「君」 Tuの場合ですが、これはいわば「ため口」の用法なので、初対面などの丁寧な表現では眼前の相手なのにLei「彼女」という語を「あなた」として使い、文法的にも三人称単数にします。(ただしleiと、変化形のle laも合わせて常に大文字のLを使ったLei Le Laに置き換えます。)

 

相手が男性でもLeiです。ただし形容詞の性は相手の性に合わせますので相手が男性の場合、たとえば「背がお高いですね。」ならば "Lei e alto."という表現になります。

 

イタリア語では他の動詞もすべて人称にあわせて変化しますので動詞の形で人称が判別できます。             

 

たとえば「行く」という意味のandare(アンダーレ)という語ですが、vadoI go vai you go va heshe goesandiamo we go andate you go vannothey goになります。we go andiamoですが、語感によって" Andiamo!"といえば"Let's go!"にもなります。

 

このように動詞ごとに6種類の活用するので覚えるまでは大変ですが、慣れると便利なところもたくさんあるイタリア語です。

 

ではまた。

 

text スタッフ佐藤

 

 


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