たまにはホイール組でもしよまい

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たまにはホイール組でもしよまい

先日、久しぶりにホイール組を行いました。

店舗に所属していたときは月一くらいでは修理でホイール組をしていたり、自分の通勤用のホイールを組んだりはしていたのですが、ネット通販担当として大阪に来てからは振れ取り程度までは行っておりましたが、ホイール自体は一度も組んではおりませんでした。


今回のホイール組で使用したパーツはこんな感じです。
wh0002.jpg
ハブ:ノーブランド品
リム:CX35ロードリム
スポーク:15/16/15ダブルバテッド ステンレススポーク
ニップル:15G アルミニップル 12mm カラーニップル 

ホール数は28H、6本組み。スポーク長は実測の上汎用のスポーク長算出サイトより計算を行い、278mmと280mmを選択しました。

さて、ホイール組に入ります。

【1.ホイールを形にする】
まずはスポークをハブのフランジに通します。whg-(1).jpg上側のフランジに1本おきにスポークを通していき、次に下側も通します。
この時上側のフランジで通したスポークに対して、下側のフランジに通すスポークが左側に通すか右側に通すかによってスポークのあやをとる方向が変わります。
ここで分かれるのがいわゆる「JIS組」と「イタリアン組」というやつですね。
whg-(2).jpgスポークの内側から外に抜けるスポークを基準としまして、左右で同じ方向にスポークを張る組み方をイタリアン組、左右で逆向きにスポークを張る組み方をJIS組と一般的に呼んでおります。
それぞれどのホイール・用途に対してどうイタリアン・JISを組めばいいかという話をすると非常に長くなるので今回は割愛します。
ずいぶん前のメンテナンスマニュアルですがこちらも参考にしてください。
一言でいえば、「力のかかる方向に対抗する方向に、フランジの内側から外に出るスポークでスポークを張るようにする」と覚えておいてください。
(フリー側は踏み込んだ力が前向きに力がかかるので外向きにでるスポークは後ろ側にスポークを張り、ディスクブレーキのローター側はブレーキの際後ろ向きに力がかかるので外向きに出るスポークは前側にスポークを張ります。)
今回はディスクブレーキホイールのため、後輪はJIS組、前輪はイタリアン組(逆イタリアン組)で組みます。

話が少しそれましたが、左右フランジにスポークを通し終えたら逆さにして、今度は逆方向にスポークを通していきます。
左右で長さが違う場合はこの時に長さをあべこべにしてスポークを通さないように注意です。

スポークを通し終えたら、次はリムに取付けし、仮組をしていきます。
今回の組み方は6本組みで行うので、内に出るスポークと外に出るスポークを6本おきに交差します。
交差する時の注意ですが、基本は外から出るスポークが交差の下側になるようにを張っていきます。
wh0003.jpgリムにスポーク・ニップルを通す時は、リム側センターに穴はあいておらず左右どちらかに寄ってニップル穴があいているため、それぞれのフランジからの方向に合わせて組み付けます。
whg-(3).jpg注意すべきなのは、『上から見て穴が左に寄っているからといって、左のフランジからのスポークを通すわけではない』という点です。whg-ex1.jpg

実際にスポークが上まで抜けることはないのでちょっと大げさな図ですが、左フランジからのスポーク用のニップルは、リム上から見て右側のホールから落とします。

もしここで通す方向を間違えている時は、実際に最後まで組んでいくと途中でスポークが届かなくなるなど無理やり組んでいるような感覚となるので、そこで気付くことになります(久しぶりすぎて間違えました)。

また、バルブホールを交差がまたがないように注意してください。


この時点ではニップルは外れない程度に軽く締める程度。締め込むまでは行う必要はありません。
whg-(6).jpg全て終わると、ひとまずはホイールの形だけが出来上がります。
whg-(7).jpg

この時点ではスポークテンションはまだゆるゆる。

ここから、均等にニップルを締め込みスポークを張っていきます。
ここでの注意点は一気に張りすぎないこと。一気に張ってしまうと後々の調整が行いにくくなります。

ここで前回登場したスポークのテンションメーターも使用。それぞれ片側ずつ、ある程度数値が均等になるように締め込んでいきます。
whg-(12).jpg
ある程度締め込んだところで、縦振れの確認。縦向きに振れ取り台のゲージを当てて確認をします。
一か所だけこするようであれば、該当箇所のニップルを締め込みスポークを張り、一か所だけ浮いてしまうようであればニップルを緩める形で縦の振れを調整します。
wh0001.jpg
縦振れがないことを確認したら、次はセンターゲージを使いリムがホイールのセンターに来ていることを確認します。

whg-(8).jpg...かなりずれていますね。


久しぶりすぎて大きくミスしたようです。焦ることなくセンターを調整。
この時、「リムを寄せたい側」のニップルを締め込む形でセンターの調整をしていきます。

この時、最初の時点で一気に締め込んでスポークを張りすぎてしまっていると、調整可能な幅が少なくスポークを緩める方向でしか調整ができず、作業がなかなか大変です。

大まかに横振れも取りながらニップルを均等に締め込んでいきます。ちなみに、序盤でテンションメーターを使用しスポークテンションがある程度均等に張ることができていたので、横振れは割と少ない状態でした。
whg-(10).jpg

改めてセンターが出ていることを確認。

(横振れが残っている時にセンターゲージを使う時は、振れの影響でセンターの基準もずれますので一か所だけでなく複数個所確認するようにしましょう。)
ほぼほぼセンターが出ているようであれば、横振れをとり、なじみを出し、再度横振れをとり、最後に改めてセンターを確認して、完成。

1本目は久しぶりのため時間もかかりましたが、2本目は半分くらいの時間で完成しました。

久しぶりにホイールを組んでみて思ったのは、

これまでいくつか完組ホイールや職人の組んだホイールを使ってきましたが、私も自分で使って遊べるホイールは問題なく作ることはできますが、さすがに熟練の職人が作ったレベルのホイールほど完璧には作ることはさすがにまだできません。
完組ホイールや組んでもらったホイールの方が性能もコストもよく、じゃあ何故自分が組むのか・・・というところは疑問に思われる方もいるかもしれませんが、
そこはやっぱり自分の組んだホイールは愛着がわくからでしょうか。多少完璧ではないものでも、大事に使いたくなりますね。
whg-(19).jpgさて、このホイールはグラベル用のブロックタイヤを装着し、山を遊ぶのに使うことにしましょう。

(Text.Yaromai)


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