ホイール組の精度を高める、スポークテンションメーター。

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ホイール組の精度を高める、スポークテンションメーター。

ホイール組を行う際、スポークのテンションを測ることは重要です。

乗る人の好みや体重に合わせて張ったり、均等にテンションを整えたり、リムに対する限界値を超えないようにしたりなどが主な数値管理の目的となるのですが、スポークのテンションを測るためには専用工具が必要です。


もちろん、スポークを握ったりたたいた時の音を聞いたりすればある程度はテンションの強弱がわかりますが、どの程度か?均等か?と言われると、よほどの熟練ではない限り感覚のみではなかなかわからないものです。
そんな時に目安の値を「数値化する」ために、こう言ったスポークテンションメーターを使用します。
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スーパーB スポークテンションゲージ


簡易版のスポークテンション測定機であるこちらの商品は、
本体を握りながら工具の先端部分でスポークを挟み込み、手を離すとスポークの変形量に応じて目盛りを指します。
sp010.jpgそしてこの目盛りを元に、スポークの太さ・素材などから付属の換算表を用いてスポークの張力を算出します。
sp02.jpg私が数年前、まだ店舗の新人スタッフ時代に組んだホイールはいまだ振れもなく、スポーク折れもなく健在です。こちらのホイールで測ってみると、1周分を平均したところ目盛り数値は「54」となっており、14番(太さ2.0mm)のスチールスポークにおける換算表を用いると「約87kgf」でした。

緩すぎ・引っ張りすぎではありませんでした(内心ほっと一安心)。全体のばらつきも5-10%前後の範囲内に収まっており、感覚だけで組んだ割には割とよくできていたようです。

ちなみに、同じ用途・形状のツールでパークツールからも販売されております。34604000036-l0.jpg

TM-1 スポークテンションメーター


気になる違いについては、表裏見てみても構造上の大きな違いはありません。使用方法も同じです。
それぞれ示す数値が異なりますが、これは用いる換算表も異なるので指し示す数値も違います。sp09.jpg

ただ、この換算値については曲者で、
同じ器具でも使っているうちにバネのへたりや、金属の摩擦などの差によっても異なる数値を指します。だから上記2つを比べた時も、まったく同じ数値にはなりません。
同じコンディションを維持することが非常に重要で、条件が違えば数値も異なるということを覚えておいた方がいいと思います。
こういった点を考えると、簡易式のテンションメーターはあくまである程度の範囲での数値管理と、均等に張っていることの目安として使った方がいいかもしれませんね。

例えば先程の私の車輪であれば下記のような換算数値になります。
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スーパーB→2.0mm径のスチールスポークで「54」の目盛り=スポークテンションは『87kgf』

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パークツール→2.0mm径のスチールスポークで「23」の目盛り=スポークテンションは『96kgf』

遠からずの数値ですが、まったく同じでないことはわかると思います。


どちらもあくまで簡易式の測定工具ですが、パークツールの方が工具を握りやすいようになっていたり、測定値の目盛りがプリントではなく削れても消えることがない彫りになっているなど製品としては優れており、月に何本も組むような方はこちらがお勧めです。しばらく使用し数値にずれが生じた場合もメーカーに出せば校正することもできます(購入後の年数制限あり)。
sp05.jpgsp04.jpgsp06.jpg年に数回や私の様に何年かに1回たまに使用する程度のDIYユーザーでは、スーパーBの方でも十分ではないでしょうか。サイズも一回り小さくコンパクトで、価格も安価ですのでこちらでも十分でしょう。
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簡易式ではなく、さらに精度を求める方はこちらがお勧めです。34607400015-l0.jpg

C-737 スポークテンションメーター

但しその分お値段も跳ね上がります。

より精度の高いホイールを組み立てるために、工具を用いてスポークテンションを管理しましょう。

(Text.Yaromai)


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